「のびたくんでもできた!」ハワイヨガ留学で見つけた自分の個性~前編~

熊本出身のハワイヨガ留学サンガワイ卒業生、のびたくんこと末永拓一郎さん私が初めて、彼に会ったのは2018年夏、ヨーコ・フジワラ先生のワークショップが大阪で行われたときでした。
 
「何…この人…」
 
黒縁の眼鏡、黄色いTシャツに短パン。毎日この姿で早朝7:30にスタジオに通ってくる。大阪での集合写真には全て、黄色のTシャツの男性が映っている…。若干恐怖でした。(笑)
大阪で行われたヨーコフジワラのワークショップ集合写真

大阪で行われたヨーコフジワラのワークショップ集合写真 nobita_201902_7

大阪で行われたヨーコフジワラのワークショップ集合写真
気になって仕方がない私は、思わずヨーコ先生に聞いたことを覚えています。

「あの方って…」

するとヨーコ先生が「あぁ!あの子サンガワイ、初の男性だよ!」と教えてくれたのです。

しかし、毎日、黒縁メガネ、黄色のTシャツに短パン。誰だ…誰を彷彿させるんだ…?と考えていたところ、ある生徒さんが彼を

「のびたくん!」

と呼んでいるところに遭遇。

そうか!ドラえもんの「のび太」か!

と衝撃を受けました。

これは、話しを聞かずにはいられない!と思い、のびたくんこと、末永 拓一郎さんにサンガワイに行かれたときの衝撃的なお話や、今やトレードマークとも言える印象的な姿のストーリーをお聞きすることができました。

熱い想いをたくさん語ってくれたため、前編と後編とに分けてお届けしたいと思います!

【 心の癖に気が付いた、リビングでのヨガ哲学講義 】
現在、熊本のホットヨガスタジオ等で活躍されている、のびたくん。そもそもどうしてのびたくんなのでしょうか?
黄色のTシャツに黒縁メガネをかけているのびたくんこと末永拓一郎さん
編集部: のびたくんはどうしてのびたくんなのですか?

のびたくん: 僕は小さい頃からおとなしくて、よく周囲の大人から「タクちゃんは、おりこうさんね」と言われていました。そのうち自分でも知らず知らずに「おりこうさん」が自分のアイデンティティになってしまっていました。

自分のキャラクターではなく、周囲の大人が求める「おりこうさん」を演じてた。今思うと、だいぶ空気を読みすぎる子供でした。ドラえもんで例えると、本当はのび太なのに出来杉くんのふりをするみたいな感じで、とても窮屈でつらかったですね。

自分の長所短所もひっくるめて自分なのに短所ばかり気にして、「こんな自分なんてダメだタメだ」と思っていました。自分自身を受け入れられず、おりこうさんでいないと人から愛してもらえないと思っていたんですね。
ハワイ、ヨガ留学で使われているインテグラルヨーガの本
編集部: それが変わるきっかけがあったのでしょうか?

のびたくん: その心の癖に気付いたのはサンガワイでヨガ哲学を学んだからだと思います。

サンガワイでは毎晩、夕食を済ませ一日の終わり、みんなリビングに集まり、ヨガスートラを教材にリラックスした雰囲気でヨガの哲学を勉強します。教典「ヨガスートラ」は紀元後4-5世紀頃成立され、今とは時代背景も全然違うし、内容も難しい部分が多く、自分1人ならすぐにギブアップしていたと思います。

しかし、ヨーコ先生は 自分の体験談や 想像しやすい例えを出して表現してくれるので哲学の時間も興味も湧いて分かりやすかったです。

自分を振り返ることができ、幼い頃に知らず知らずに出来上がった心の癖に気づけました。

【 “自分らしく生きる”こと=のびたくんの哲学 】
のび太くんがお昼寝しているフィギュア
編集部: 「のびたくん」のコンセプトが出来上がったきっかけがサンガワイだったのですね。

のびたくん: はい。サンガワイでの気付き『おりこうさんをやめて自分らしく生きる』を表現したのが『のびたくん』です。

今でもたまに「出来杉くん」のふりをしてしまう、ブレる自分がいるのでヨガを教えるときもマットの前にお昼寝のび太くんのフィギアを置いてコンセプトからズレないようにしています。

【 熊本の震災直後にハワイへ 】
熊本の震災で家具や観葉植物が倒れている
編集部: サンガワイへ行く直前に熊本の震災に合われたのだとか?

のびたくん: そうですね。僕の場合、サンガワイの申し込みをしてハワイに出発するまで1ヶ月を切ったとき2016年4月に熊本地震にあいました。

家族全員、深刻な怪我もなく無事だったのですが家財は被害を受け、部屋中ものが散乱して内装の壁は至るところに穴が開いてしまいました。

水道が止まり、トイレ、風呂場の水の確保も大変な状況。1日に何百回と余震が続き、熊本空港も閉鎖されてしまいました。航空券は取ってるけど 行けるかわからない状況でした。

出発日ギリギリに空港が再開し飛行機が動き出し、家のことは家族にまかせて飛行機に飛び乗りました。

そんな大変な状況でもサンガワイに送り出してくれた家族には、今でも感謝しています。

行く前に『本気』か試されている気がしました。

【 1人ひとりのドラマが生まれる3週間 】
サンガワイの授業風景、ヨーコ・フジワラ先生と末永拓一郎さん
サンガワイでの3週間には、人それぞれ、色々なドラマがあります。熊本の震災直後にハワイに旅立ったのびたくん。きっと、色々な感情と共に旅立ったに違いありません。

そんなのびたくんは、サンガワイでどんな気づきを得て、どんな変化があったのでしょうか?後編では、それらを聞いてみたいと思います!
後編へつづく

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